留学経験者の体験談。
読んだことがある方も多いと思います。
今週は、
この体験談について考えてみましょう。
ある大学について、
こんな体験談を掲載しているサイトがありました。
「文法の先生は良かった。
聴力の先生はダメだった。」
みなさんは
この大学をどう判断しますか?
文法を伸ばしたい人は
この大学を選ぶかもしれません。
聴力に不安を持つ人は
この大学を選ばないかもしれない。
果たしてそれで正解なのか?
ここで考えるポイントは3つです。
●「良かった」という判断基準
まず第一に、
この体験談を書いた人は、
どうして「良かった」と判断したのか?
例えば、
「授業中に英語を使って説明してくれる」
だから分かりやすかった。
はたまた、
「文法をとにかく細かく説明してくれる」
だから良いと感じた。
では、
その基準は万人に共通なのでしょうか?
「せっかく中国に来たのだから、英語なんて使わないで欲しい。」
「文法は日本で一通りカバーしてる。例題を中心にして欲しい。」
こう感じる人にとっては、
実はこの先生は最悪になります。
良し悪しの判断基準は人によって違います。
ですから、
体験談の良し悪しは鵜呑みにはできないのです。
●情報の賞味期限
第二に、
その体験談がいつ書かれたものなのか?
例えば3年前に書かれたものであれば、
すでにその問題点は解決されているかもしれない。
その先生が転勤されてる可能性もある。
「いつ」が明示されていない体験談は
要注意です!
●その情報は自分に当てはまるのか
これ、見落としてる人が多いです。
「文法の先生が良かった」
で、
その先生が自分のクラスを受持つ保証は?笑
特に大規模校になると、
数十人の教員を抱えます。
自分の受け持ちになる確率は
数十分の一です。
もちろん、
体験談がすべて無意味というわけではありません。
近くに大型スーパーがあって便利、とか
大学の前に地下鉄の駅があって
交通の便が良い、とか。
そういった
「客観情報」は有益です。
ですが、
●先生の評価
●授業の良し悪し
●クラスメートの雰囲気
などなど、
「個人の主観が影響する情報」
については、
十分に注意する必要があります。
いずれにしても、
「体験談で評判が良かったから、この大学に決定!」
というのは、
絶対にしてはならない留学先の選び方です。
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【今週のまとめ】
1)体験談は書いた人の主観が入る
2)書いた人の主観が自分に当てはまるとは限らない
3)体験談をすべて鵜呑みにするのは危険
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